皆さんはMBTIという性格検査を知っていますか?
MBTIとはユングのタイプ論をもとにした、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。
MBTIとは より引用
心理学者のカール・グスタフ・ユングが提唱したタイプ論をわかりやすいものにし、日常生活にもタイプを活用できるようにしたものがMBTIです。
私は一年ほど前にMBTI認定ユーザーの資格を取得しました。
MBTIを学ぶことで、その可能性に魅了されたのと同時にタイプ理解の難しさ、奥深さを感じました。
それと同時にMBTIは使い方次第で人の可能性を広めることも狭めることもできる取り扱いが容易ではないものであると知りました。
インターネットでMBTIを検索してみると、間違った使い方をしてタイプについて誤解している方が多いように見受けられます。
今回はそもそもMBTIとは何かを紹介していきたいと思います。
MBTIの目的は性格を診断することではない
MBTIは性格検査とは言っていますが、タイプを検査して『あなたはのタイプは〇〇だから、こんな性格の人です。』と決めつけるようなことはしません。
MBTIは、個人をタイプに分類したり、 性格を診断したりすることが目的ではありません。 回答した個人一人ひとりが、自分の心を理解し、 自分をより生かすための座標軸として用いることを最大の目的にしています。
MBTIとは より引用
MBTIの目的は自己理解を深めることです。
MBTIはWebなどで性格タイプを出すことよりも、その後に認定ユーザーからのフィードバックを受けることが重要です。
Webや質問紙を通して診断されるタイプは自分の心を理解するためのきっかけであり、自分の本当のタイプとは違うこともあり得ます。
きっかけを自分のタイプだと決めつけて、自分はこんな人間なのだとレッテルを貼ってしまうのは危険です。
無料でMBTIの診断ができるWebサイト
MBTIで検索をかけるとMBTIを無料で体験できるようなサイトがいくつかあります。
ブログ等でMBTIを受験してみたのような記事を拝見すると、MBTIではなく無料診断サイトで診断したというものがほとんどのように感じます。
MBTI無料診断サイトで診断できるものはMBTIの考え方をベースにしているかもしれませんが、MBTIではありません。
個人的には無料診断サイトでタイプを診断してみることが悪いことだとは思いません。
自分を知るという行為は生きていく上で重要なことです。
問題なのは診断で終わってしまうことだと考えています。
つまり診断で出てきたタイプを鵜呑みにして、そこで思考が止まってしまうということです。
先ほども述べましたがMBTIの目的は自己理解を深めることです。
診断で出てきたタイプをきっかけとして『自分は本当にこのタイプなのだろうか?なんでこのタイプになっただんだろうか?』を自分の思考、行動と照らし合わせて考えていくことが重要なのです。
無料診断で受けた内容にもやもやが残っていたり、タイプについて理解を深めたいと思う方は実際に認定ユーザーのフィードバックを受けてみると有意義かもしれません。
診断内容を自分のタイプだと決めつけてしまう危険性
ここまでで何度かWebなどでの診断結果を鵜呑みにしたり、決めつけてしまったりすることが危険だと述べてきました。
決めつけてしまうことが危険な理由は
そのタイプが自分の本当のタイプではない可能性があるからです
Webや質問用紙での回答には、本当の自分ではなく
- 社会的に身に付けた役割としての自分
- こうありたいという理想の自分
- 周りの環境に適応した自分
などと言った具合に心に仮面を被った状態の自分で回答をしています。
仮面を被った状態を息苦しく感じている人が仮面を被った状態のタイプを自分のタイプだと決めてしまうのは苦しいのではないでしょうか。
その仮面を剥がした、本当の自分を見つけるのは検査後のフィードバックの役目となります。
本当の自分を知る価値
MBTIは自己理解を深めることが目的と何度かお伝えしました。
ではなぜ自己理解が必要なのでしょう。
それは自分の心を理解することで、思考や行動の強み, 弱みを知り、心の成長を目指すためです。
皆さんは無意識的にとってしまう思考や行動はありませんか?
自己理解を進めることで無意識にとってしまっている思考、行動を把握し、意識下に持ってくることができます。
無意識にイライラすることがあったときに、無意識のままでは原因も分からずイライラを解消することができません。
これを意識下に持ってくることができればなぜイライラしているのかがわかり対策を打つことができるようになります。
MBTIでタイプを明らかにすることで、無意識の理解が進みやすくなります。
無意識を操ることができるようになることで、自分が対面する様々な事象に選択肢を見出すことができます。
(無意識が分からないままだと、無意識のままに思考や行動を行うが、意識下におければ思考や行動を行うかの選択ができるようになる)
そのためにも、タイプを診断するだけで終わりではなく、自分を理解できるところまでMBTIを活用できる人が増えるとよいなと思います。